3-2 情報カードを使うわけ ー『Evernote×情報カード知的生産』第3章 情報カードー

情報カードを使うわけ

では、なぜそんな、”少し厚みのあるただの紙”を使うのでしょうか。

情報カードによって、自分の「着想」をためていき、知的生産に活かす方法は、「知的生産の技術」という本に倣っております。ノートではなくカードを活用する理由も、その本にて明確に位置付けられています。
カードは、ただそれになにかをかいて、保存しておけばいい、というものではない。カードは、活用しなければ意味がない。カードは、くるものである。カード・ボックスにいれて、図書カードをくるように、くりかえしくるものである。
自分が考えたこと、ふと思いついたアイデアなどの「着想」は、書きとめて保管します。書きとめ、保管する理由は、「着想」をとらえておき、活用するため。知的生産に活かすため、です。なので、あとあと活用のしやすい媒体に書きとめておいた方がいい。そこで「カード」という選択肢が挙がってくるわけです。
操作できるというところが、カードの特徴なのである。
カードの良さはズバリ、「操作ができること」。ノートのように綴じられておらず、ある程度の厚みがあるため、一枚一枚の順番を入れ替えたり、組み合わせを考えたりがとても容易にできます。カードを並び替えたり、グループを作ったり、あれこれいじりながら、新しい組み合わせを模索することができます。厚みがあることで、扱いやすく、繰り返しくっても、ちょっとやそっとではヘタってこない。

情報の蓄積には強いものの、「操作」は苦手なEvernote。その弱点を、情報カードでうめていくことができます。

”少し厚いただの紙”でありながら、只者ではないのです。