5-3 情報カードを整理する ー『Evernote×情報カード知的生産』第5章 整理するー

情報カードを整理する

ではここから、「資料」の集積場所である、情報カードEvernoteの整理方法をみていきます。まずは情報カード

自分が考えたこと、着想を、文章の形で、後から読み返しても意味がわかるように、情報カードに残していく。そのため、書きためた情報カードは、すべて「自分資料」となります。大事な大事な「自分資料」です。

情報カードについては、特に整理の必要はありません。書いたものから順に、情報カードボックスのようなものを用意しておき、次々に放り込んでいきます。手前が最新のカードになるような形で、立てた状態で重ねていくのがいいでしょう。枚数が少ない頃は、立てるのも難しい、なんだか頼りないカードの束ですが、書きためていけばいくほどに重厚感を増し、知識の蓄積を感じさせてくれる、頼もしい存在に成長していきます。

分類するのは、今週作成したカード、今月作成したカード、今年作成したカード、それ以前については、年ごとに、仕切りを設けておくことくらいでしょうか。この仕切りも、絶対に必要、なんてことはありません。あれば、少しは便利かな、という程度です。

書いた情報カードから検索する際、タイトルをパラパラと見ていくことになります。いくらかのカードを抜き出し、タイトルを見ていく。そのため、タイトルをどうつけるか、そのカードを、なにと名づけるのかは、とても重要になってくるのでした。書かれた内容を、一文で、簡潔に表すようなタイトルをつけていくよう意識しましょう。

タイトル、日付と時間に加え、カードに書き込んでおきたいのは、参照元です。カードの着想を得た「資料」を、参照元として記入しておく。アウトプットをおこなう際、カードに加え、そのカードを生み出した「資料」まで参照することができるようになります。

参照元の書き方は、簡単です。参照する「資料」が存在するのはEvernote内か、カード。よく読書をする人であれば、その2つに「本」も加わってくるでしょうか。Evernote情報カードに「資料」をためこんでおくことで、参照元も少なく、とてもシンプルになるわけです。

記入方法は、Evernote参照元があるのならば、「Ev.ノートのタイトル」。Evernote内の情報は、検索によってすぐにとりだすことができるので、ノートのタイトルさえわかっていれば、すぐにとりだすことができます。本の内容であれば、「Book.本のタイトル p.ページ数」とでも記入しておけば、参照元の本にあたることができます。情報カードを見返したときに、着想を得て、またカードを書いた場合には、「Card.カード作成の日付と時間」が、時系列にそってカードを探すことができます。

タイトル、日付と時間、必要であれば参照元。カードには必ずこれらを書き込み、ただただ書いたものから重ねていけばいい。これが、情報カードの整理方法です。