5-6 検索のしかた ー『Evernote×情報カード知的生産』第5章 整理するー

検索のしかた

ノートブックによる分類は決まりました。次は、タグの役割をどうすべきか、を考えていきます。タグについて考えるためには、まず、ノートを取り出す際、どんな検索の方法があるのか、をはっきりさせていかなければいけません。前章でちらりと触れましたが、Evernote内を検索する際には、求める結果が違う、2つの検索方法があります。

一方は、「あのノートが見たい」と、検索前から、ほしい「資料」が頭に浮かんでいるとき。もう一方が、「今考えていることに関連しそうなノートがほしい」と、どの「資料」が見たいのかは決まっていないものの、関連する「資料」をズラリと引っ張ってきたいとき。

前者は、例えばこんなとき。スノボに行く準備をしている際、「スノボに行くときの持ち物って、どんなものがあったっけ?」と、持ち物を確認したくなった。Evernote内に、”スノボの持ち物チェックリスト”があれば、それを見たくなります。よし、Evernoteから探してみようと、目当てのノートが頭に浮かんでいる状態で、Evernoteを検索することになるわけです。これが、「あのノートが見たい」と、検索前から、ほしい「資料」が頭に浮かんでいるとき。

後者は、例えばこんなときでしょうか。「Evernoteの整理方法、どうしよう?」と悩んでいるときには、保管してある資料の中で、Evernoteに関することが書かれているものを参照したくなります。でもこのとき、はっきりと「あのノートが見たい」と目当てのノートが思い浮かんでいるわけではなく、「Evernote関連のノートが見たい」と、何に関連するノートなのかがはっきりしているに過ぎない。これが、
どの「資料」が見たいのかは決まっていないものの、関連する「資料」をズラリと引っ張ってきたいときです。

2つの、目的の違う検索のしかたがあるわけですから、どちらにも対応できて、なおかつあまり手間のかからない分類が、求める整理の形、ということになります。