3-5 形式をそろえる ー『Evernote×情報カード知的生産』第3章 情報カードー

形式をそろえる

情報カードに自分の考えをまとめたことを書いていくよう推奨しましたが、だからと言って書く媒体が情報カードしかダメ、というわけではありません。その時々によって、何に書いていくのがいいかというのは違ってきます。頭の中ではもう結論が出ていて、それを紙に書き写していくのであれば情報カードでいいでしょう。まだ形がつかみきれていない、モヤモヤしたまま書いていく際には、カードは少し小さすぎます。広い、大きい紙に書きつけていったほうが、大きさを意識なくてすむぶん、のびのびと思考しながらまとめていくことができます。

頭に形が出来上がっているものを書いていくのか、形がつかめていないけど、はっきりさせるために書いていくのか。「どんな風にまとめていくのか?」によって、書く媒体を選定していくべきであると思います。ただ、そんな時も、書くときの形式は、カードにならい、そろえておいたほうがいいでしょう。

何に書きつけるにしても、「左上にタイトル、右上に日付・曜日・時間」というルールを守る。実物のサイズはそろえることはできませんが、書く形式はそろえることができます。また、もし内容をスキャンしてEvernoteに取り込んだとすれば、サイズさえも勝手にそろってくれるので、サイズ・形式ともに規格化することもできます。Evernoteに入れた情報は、タブレット端末やパソコンの画面で表示することになります。取り込んだ紙がどのような大きさであれ、表示する時には画面のサイズに統一されるためです。

書く媒体のサイズは違えど、形式は同じに。これを絶対的なルールと定め、規格化することで、扱いやすく、見返しやすく保管しておくことができます。