3-6 メモしておいてから、情報カードへ ー『Evernote×情報カード知的生産』第3章 情報カードー

メモしておいてから、情報カード

文章を考え、書き留める時間があるのであれば、カードに直接書いていくことができます。でも、日々過ごしている中では、何かしら発見した、思いついたとしても、手元に情報カードがなかったり、文章を書いておく時間がなかったり、という場面ばかり。疑問に思ったことがあったとしても、その時、それについて考える時間がないことがほとんどです。

「そんなときはあきらめるが肝心。放っておきましょう。」という結論にいたるわけはなく、情報カードに書き込む時間がなくても、せめて短くメモを残すようにしましょう。思いついたことをほったらかしておくなんてもったいない。メモメモメモです。

メモ専用のノートを持っておくのもいいですし、メモパッドを持ち歩くのもいい。iPhoneなどのスマートフォンも、メモには一役買ってくれます。大切なのは、常に肌身離さず身につけておく、ということ。「着想」は、いつやってくるかわかりません。いつも不意打ちです。やってきたときにキャッチできるかどうか。それは、メモする媒体を常に持ち歩いているかどうかにかかっています。メモへの瞬発力を高めておくのでしたね。

ふと思いついたことを、サササッと1行程度でメモ書きしておく。そのメモ書きを1日1回程度見返し、文章にまとめておきたい、カードに残しておきたいものがあれば、あとから読み返しても意味がわかるように、文章で情報カードに書き記しておく。

文章でカードに書き記すと言っても、難しく考える必要はありません。とっておいたメモを見返してみると、自然と脳みそが刺激され、いろいろと考えが進むことがあります。それをカードに書き記しておけばいい。

あとから読み返しても理解できるような、完全な文章で書くと言ってきましたが、変にかまえすぎる必要はまったくありません。かまえてしまって、思うようにカードに書けない、なんてことになるよりは、「とりあえずカードに書いてみる」「何か考えたらそれをカードに書き写しておく」くらいのスタンスでいいと思います。

まずは書きためていく」。第1目標は、とにもかくにも、思考を文字として、カードに残していくことです。