3-7 カードはいつくるのか? ー『Evernote×情報カード知的生産』第3章 情報カードー

カードはいつくるのか?

そんなこんなで書きためていく情報カードですが、”くる”ためにカードに書いていくと言いました。では、カードはいつくるのでしょうか?

仕事をしていれば、企画を考えたり、プレゼンをしたり、一つの提案をまとめないといけないときがあると思います。あるいは、ブログを書いてみたり、この本のように自分で本を書き上げ、KDPによって出版しようと思ったりするかもしれません。そういった、「自分で何かしら考えて、一つの形に仕上げるとき」、知的生産をおこなうときこそ、カードをくるタイミングと言えます。表現をかえると、「アウトプットが必要なとき」こそ、カードが活躍してくれるわけです。

情報カードに、自分が考えたことを書き込む際、自分が全く興味がないことについてカードに書くということは、ほとんど無いに等しいでしょう。興味のないことに考えを巡らせることなんてほとんどないからです。逆に言うと、カードに書いていることは、自分が興味を持っている事柄ということになります。関心を寄せていることについてのカードが、自然とたまっていくわけです。仕事の企画に関すること、趣味のゴルフに関すること、どうやって仕事を処理すればいいかとか、子どもの教育で気をつけようと思ったこと、などなど。関心があるからこそ、考えることが多い。考えることが多いからこそ、カードに書くことも多くなる。

例えば仕事で、何か企画を仕上げなければいけない状況に置かれていれば、企画について考えることも多くなり、企画に関するカードも増えるわけです。そのカード達を見返し、企画を仕上げるときに役立てよう。見返すときに、あれやこれや組み替えたり、グループを作ったり、カードをくることによって、アウトプットにつなげていこう。これこそが、情報カードに自分が考えたことを蓄積していく目的です。

ぼくも、この本を書き進めるときには、過去に書いたカードを見返し、Evernote情報カードについて書いてあるカードを抜き出し、組み替えたりして、章立てを考えました。

情報カードは、いつ、いかなるときに役立つのかは、書いたときにはわかりません。でも、書いて残すのであれば、あらかじめアウトプットにもっていきやすい、役立てやすい形で書き記しておいたほうがいい。見返すこと、”くる”ことを見据えているからこそ、書く形式や、書き方を一番初めに定めておくべきなのです。