4-2 参照もとは、Evernote・カードのみに ー『Evernote×情報カード知的生産』第4章 知的生産をおこなうー

参照もとは、Evernote・カードのみに

情報の蓄積は、Evernote情報カードにおこなってきました。Evernoteは、情報をとても放り込みやすく、保管に優れている分、保管している情報たちを、組み替えたりグループ分けしたりという操作はしにくいのでした。反面、情報カードは、”少し分厚い紙”であるがゆえ、操作に優れています。でも、Evernoteほど情報をすぐに書き記しておけるわけではありません。両者、一長一短があるわけです。そこで、どちらも利用しながら、考えたことを「資料」として保管していく方法を提案してきました。

ノートに書いたり、ルーズリーフを使用したり、情報を蓄積していく媒体というのは、Evernote情報カードに限らず、多種多様に存在します。が、基本的には、Evernote情報カードの、2つ以外に手を拡げるのはおすすめできません。ノートなど、カード以外の媒体に、考えた事柄を書きつけたのであれば、スキャンしてEvernoteに取り込んでおくことをお勧めします。それは、情報を生み出す際、参照元がたくさんあるのは、あまりよろしくないから。

情報をEvernoteとカードの2箇所に蓄積していれば、なにかを考え、形にする際、参考資料はEvernoteかカードに必ず存在するわけです。検索する場所が2箇所ですみます。これが、ノートやルーズリーフなどほかの媒体にも書き記したりしていると、そちらも検索しなくてはいけない。「ここさえ探せば過去考えたことが出てくる」という安心感を得るためにも、「ここになければ仕方がない」と割り切るためにも、情報を保管して置く場所は、多岐に渡らないことをおすすめします。

あるいは、いろんな場所に情報を保管しているのであれば、それらをスキャンしたものなど、すべてEvernoteに放り込んでおくと、同じような安心感を得られるでしょうか。

いずれにしろ、Evernote情報カードを見返してみて、そこになければ仕方がない、と思えるような形をとっておくことをおすすめします。