5-7 「あのノートが見たい」検索 ー『Evernote×情報カード知的生産』第5章 整理するー

「あのノートが見たい」検索

「あのノートが見たい」ときは、できればお目当てのノートが一発で表示されてほしい。なので、整理の段階で、検索の際にパッと一発で表示できるように、分類をしたり、タグをつけたりするわけです。でも、注意したいのは、整理にこだわり過ぎてしまい、分類するノートブックが多くなりすぎたり、一発で表示されて欲しいがために、めんどうな整理方法にならないようにすること。

「あのノートが見たい」という気持ちで検索をするのは、何かについて考え、アウトプットをしているときではなく、チェックリストなどの手順が載っているものを見たいときや、覚え書きメモを見返したいときに多い。何かに対して”考える”ときに使うノートではなく、”思い出したい”ときに使うノートであることが多い。「思考」するために使うノートではなく、「記憶」の代わりをしてもらっているノートが多い。

「あのノートが見たい」と探すノートは、自分の代わりにEvernoteに記憶してもらっているもの。この手のノートの整理では、「シンプルで、手間のかからない」よう、必要以上にノートブックは増やさず、タグも基本的にはつけないようにしています。InBoxにあるノートたちを、一日に一回各ノートブックに移動しておしまい。ノートブックも3つほどしかなくて、「どれにしよう?」と悩まないで済むようにします。

「それだと、検索したときに一発で出てこないのではないの?」と思うかもしれませんが、ぼくは、それでいいと割り切っています。検索によって、30〜50ほどまでしぼれればいいかな、と。

整理に手間をかけ、検索の際に極力少ない数しかヒットしないようにするか、整理はシンプル簡単で、検索の際にある程度しぼるくらいでいいと割り切るか。整理と検索の、自分の中での落とし所を探りながら、ノートブックの構成を考えるのがいいのではないでしょうか。

チェックリストなど、頻繁に見返すことのあるノートについては、いちいち30〜50にしぼって、そこから選び出して、という手間を、毎回かけるのは嫌なので、「保存された検索」や、ノートリンクを利用して、一発で表示できるようにしています。それ以外については、InBoxから移動させるのみ。それ以外はなにもしません。

ただし、これは、「あのノートが見たい」となるものたちについてのみに、当てはまるお話。「今考えていることに関連しそうなノートがほしい」という検索のときに用いるノートは、ノートブックを移動させるだけにとどまりません。