5-8 「今考えていることに関連しそうなノートがほしい」検索 ー『Evernote×情報カード知的生産』第5章 整理するー

「今考えていることに関連しそうなノートがほしい」検索

「今考えていることに関連しそうなノートがほしい」のは、知的生産をおこない、考えをまとめたり、一つの形に仕上げるー頭をはたらかせて、なにかあたらしいことがらー情報ーを、人にわかるかたちで提出するーとき。考えの参考にするために、Evernote内の「資料」を引っ張り出してくるときになります。

「あのノートが見たい」ときのように、目当てのノートに至るために、しぼることが目当ての検索とはまったく違ってきます。しぼることが目的ではなく、かき集めることが目的です。Evernote内に大量に存在する「資料」から、今考えていることと”関連しそうな”ものを、かき集めたい。かき集めたものたちを、考えを促進する、思考を刺激する、考えと組み合わせる材料にしたい。「今考えていることに関連しそうなノートがほしい」検索の目的はそこにあります。しぼるためではなく、かき集めるための整理の方法をとる必要があります。

「自分資料」も「他者資料」も、どちらも含めて、”関連しそうな”「資料」をかき集めたい。ノートブックによって、「自分資料」と「他者資料」がわけられていても、そこを横断してノートを引っ張ってこれるようにしておきたい。ノートブックによって分類されていても、その分類に関わらず、「今考えていること」に関連しそうな資料をかき集めたい。そこで白羽の矢が立つのが、タグです。タグをつけておけば、ノートブックを横断して、「今考えていること」に関連しそうな資料をかき集めることができます。また、1つのノートにいくつものタグをつけることができるので、様々な内容を含むノートに対しても、タグを複数つけることによって、検索の網に引っかかりやすくすることができます。

Evernoteに情報を入れ、「資料」として保管するときに、何についての「資料」なのか見極め、タグをつけておく。ただ、すべてに対してタグをつけておくわけではありません。タグをつけるのは、「何かについてこう考えました」や、「このように結論しました」という、自分も含め、その人の意見が書かれている情報になります。意見が書かれている情報ほど、いざアウトプットを生み出すときに参考になるからです。